習い事を「やめたい」と言ったら…

習い事に行くのを嫌がったり、「やめたい」と言ったりしたとき
✕ 続けなさい。ずっとやってきたのにもったいない。/○○君は続けているでしょ
◯ どうしてやめたいの?

わが家の子どもたちは1歳頃から公文式教室、3歳からバイオリン、4歳からスイミングにきょうだいで楽しく通っていました。「やめたい」と言ったことはありませんね。「子どもが習い事をやめたいと言っていますが、どうしたらいいですか」と質問されることが多いのですが、まず、「どうしてやめたいの?」と理由を聞くといいと思います。理由を聞かずに、「続けなさい」というのはよくありませんね。

最初は楽しく習い事をしていても、ピアノ、バイオリンなどの楽器は子どもによって進度に差が出やすいため、上達しないとお稽古をするのがイヤになって、やめたがるお子さんも少なくないようです。また、親の希望でやらせた習い事は、子どもが実際にやってみると好きではない場合もあります。習い事そのものがイヤなのか、先生や通っている生徒がイヤなのか、習い事の数が多すぎて疲れているのか、やめたい理由を尋ねることが大切です。

バイオリン
写真=iStock.com/J-Elgaard
※写真はイメージです

幼児教室とスイミングは続けたほうがいい

親子で話し合って、続けるかやめるかを決めるといいのですが、幼児教室の勉強、スイミングなどは、「今やめても、どうせ小学校でやらなくてはならない」ものなので、続けさせた方がいいと思います。それ以外の習い事は、お子さんが嫌がるのならやめさせてもいいのではないでしょうか。

子どもは好きな習い事は集中して楽しくやりますが、イヤで仕方ない習い事は集中できないし、苦痛です。無理矢理やらせるのはかわいそうです。子どもに「続けてもいい」という思いがあれば、「もう少し頑張ってみようか」と励まして続けさせるといいですね。あとになって、音楽やスポーツの習い事を「あのときやめずに続けてよかった」という話も聞きますから。

アドバイス
習い事を続けさせたい親のなかには、「ずっとやってきたのにもったいない」と思う方もいるようですが、習い事に過度な期待はしないで、「いい経験になって良かった」と考えてはいかがでしょうか。