「私ではなく、自分自身を頼りとせよ」

お釈迦さまは、35歳でお悟りを開かれ、80歳でお亡くなりになりました。

偉大なお釈迦さまの最期、それまでずっと寄り添った弟子が、お釈迦さまの最期が近いことを知って、次のように嘆きました。

「お釈迦さま亡き後、私たちはどのように生きていけばよいのでしょうか」

するとお釈迦さまは、おっしゃったのです。

「私を頼りとするな。他を頼りとするな。自分自身を頼りとせよ」と。

仏教では、自分自身と頼りとすることを、自灯明じとうみょうと呼びます。

お釈迦さまが弟子たちに残された、ラストメッセージは、「自らの灯明を灯せ」というものでした。

子どもが、親を頼りとせず、自らを頼りとして生きていくこと。

いつの日かわが子が、自らの灯明を灯せるように、励まし、見守ること。それが、親の愛情であり、役割なのです。

いかがでしたでしょうか。

子育てに正解はありません。親自身が完璧な人間ではないのですから、

どう転んでも、完璧な子育てはありません。

けれども、それでいいのです。

なぜなら子育ては、親だけで完結するものではなく、友達や先生、その他大勢の、親以外の人たちから学び、成長していくからです。

そして親自身も、迷い、葛藤しながらも、時に喜び、時に涙しながら、子育てを通じて、成長させられるからです。

関連記事
「愛する人が死んだとき、人はどうするべきか」ブッダが説いた5つの方法
「精神科医が見ればすぐにわかる」"毒親"ぶりが表れる診察室での"ある様子"
「学校に行きたくない」泣き叫ぶわが子に母親がとった"神対応"の中身
すさまじいネット中傷を受け比叡山で頭を丸めた女性が、涙する加害者たちに3時間かけて話したこと
「現代人は疲れ果てている」鏡リュウジさんが教える、毎日に潤いを取り戻す"ある習慣"