挑戦を叩くのをやめないと手遅れになる

——批判を恐れずに挑戦すれば、日本のクリエイターは食べていけるし、世界でも戦っていけるということですね。

【西野】はい、そうです。

人口が減ってきて国内市場が縮小していってはいますが、いまだって日本市場は決して小さくない。世界で11番目に人口が多い国なので、新しいビジネスモデルをつくることができれば、クリエイターは国内市場でも十分食べていけるし、世界を圧倒する作品もつくっていける。

海外勢に比べて負けているのは、ビジネスモデルだけなので。だから、ビジネスモデルをつくる議論をクリエイターがきちんとして、新しい提案をする人を叩くのをやめる。もうそろそろやめないと、本当に日本の才能が死んでいってしまう。

ちなみに、これは「僕を叩かないでね」という話ではないですよ。僕はメディアやアンチに叩かれることで競合が減っているので、得をしている人間です。だけど、日本全体を見渡したら、マイナスになるから、もういい加減やめようよと。それは本当に思いますね。

(後編に続く)

(構成=プレジデントオンライン編集部)
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