記憶力を保つ3つのフェーズ

記憶力というと、単独の能力があるように勘違いしがちですが、集中力と同じで、私たちが頭をうまく使う技術の一つです。記憶は、知識や経験を収集する、次に収集したことを保持する、さらに収集したことを的確な場で出力するという3つのフェーズによって定着し、これが上手に行える人のことを記憶力がいいと言います。記憶力がいいほど、色々な人生の課題を解きやすくなるため、やりたい仕事に就く、収入アップなど、自己実現をしやすくなることは言うまでもないでしょう。

また、記憶力がいい人の一例として、何かを眺めるだけで覚えてしまう、というビジュアルメモリーが話題になりますが、多かれ少なかれ、誰でもこの能力は持っています。ただ、その記憶は無意識に蓄積されるため、自覚しづらいだけです。

多くのことは無意識に記憶される

私たちは、朝起きてから夜寝るまで、多くの行動や意思決定、決断を無意識で行っています。それと同様に記憶も無意識が主役で、目が覚めている間に目にしたり、聞いたり、匂いを感じたり、触ったりしているもの全てを無意識は記憶しています。

その大半の記憶は意識にのぼらず、二度と使われることがないため、忘れ去られます。興味があることや、大事だと思っていることについては強烈な印象が無意識に残って、「あれは○○だ」と言葉とのインデックス付けが行われます。そのインデックス付けが、無意識から記憶を呼び起こしやすくする最大の鍵になります。

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