勉強の成果が正当に評価される社会に

「受験の時代が終わったあとも勉強が続くのでは、やりきれない」という人がいる。しかし、これは二重の意味で間違いだ。

第一に、勉強は、楽しいものだ。勉強の機会がいつまでも続くというのは、ありがたいことなのだ。

「勉強をやりたくない」と考えるのは、勉強を強制され、嫌々ながらやってきたからだろう。

野口悠紀雄『人生を変える「超」独学勉強法』(プレジデント社)

第二に、「いつまでも勉強が続く」とは、「いつになってもチャンスが開ける」ことを意味する。学び直し社会とは、勉強の成果がいつになっても正当に評価される社会のことなのである。

学歴社会では、勉強の成果が評価されるのは入試だけだ。入学試験という人生の一時点の結果だけで一生が左右されてしまう。

しかし、受験期年齢が過ぎてからのちに才能が開花する人もいる。人生の早い時期の、しかも1回かぎりのテストでその後の人生の条件が決まってしまうのは、合理的なこととはいえない。

こうした点が、学び直し社会では修正されてゆく。これは、望ましい方向への変化だ。だから、積極的にとらえるべきものである。

在宅勤務が増えて、自由になる時間が増えた。この時間を、テレビを見て過ごすか、勉強に使うか。その違いによって、その人の未来は、まったく違うものになるだろう。

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