「勉強は好きではなかった」が最低限勉強したことで東大合格へ
偶然入った学校だったが、天馬さんは学生生活を満喫した。吹奏楽部に入りチューバという大きな金管楽器を担当。高校のときは生徒会長にもなり、応援団も立ち上げた。
「友達もたくさんできて学校生活はとても楽しかったですね。勉強は……正直、しなかったです。もともとそんなに好きではありませんでしたし。中高6年間は、学校の授業、部活や生徒会、家に帰ってきてゲーム、寝るというサイクルです」(天馬さん)
それでも最低限勉強する必要はあった。成績が基準を下回ると、特待生ではいられなくなってしまうからだ。そうなれば学費がかかり、学校にいられなくなる。
「定期テストのたびに父、母の両方から『大丈夫?』と聞かれるのは結構プレッシャーでした。毎回綱渡りで、成績表をみてホッとするという感じでした」(天馬さん)
(以下、後編へ続く)