最優先は自然との触れ合い、習い事もいい

幼児期に一番大事なのは、身体を使った学びだ。海や山などの自然に触れさせ、自由に遊ばせるというのが最も重要だと感じている。でも、都心にはそういう環境がない。だから幼少期からいろいろな習い事をさせる。

私は幼少期からの早期教育には反対だが、習い事はいいと思っている。特にピアノやバイオリンといった楽器は、両手を使うので右脳・左脳にもいい。また、楽器は毎日の練習が必要になるので、努力をする経験ができる。発表会といった日頃の成果を出す場があり、ここぞというときの集中力も身につく。本番に強くなることは、入試にも有利に働く。

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「書道」では正しいえんぴつの持ち方を身につけられる

書道や書写もおすすめだ。書道や書写を経験すると、字を書くことに慣れ、トメやハネなどの形を意識するようになる。また、正しい筆、えんぴつの持ち方が身につく。実は学習をする上で、えんぴつの持ち方は非常に重要だ。正しいえんぴつの持ち方ができていないと、自分の手で字が隠れ、書き写しのミスが出たり、姿勢の崩れによって疲れやすくなったりする。

近年、中学入試においても記述問題が増えている。記述で大切なのは、人に見せる字で書くことだ。ところが、今の子供たちは書くことを面倒くさがる子が多い。そういう子はいくら知識が豊富でも、採点する側が分かるように伝えることができない。何を書いているのかわからない。当然×がつく。だからこそ、正しくえんぴつを持ち、きれいな字で書くことが大切なのだ。こうしたものは、身体で覚えていくしかない。幼児期に何かさせたいというのなら、身体を使った芸事をおすすめする。