飲み会前にカフェオレかカプチーノを

「酒は百薬の長」といわれます。

アルコールは、ごく少量であれば文字通り薬になるようですが、飲みすぎると、それは体にとって異物、つまり毒として処理されることになります。

とはいえ、ビジネスシーンにおいても、お酒をまったく飲むなというのは多くの人にとって難しいことでしょう。

ですから、お酒が好きな人には、ダメージを少しでも軽くするインテリジェンスな飲み方を、ぜひ覚えていただきたいと思います。

まず、空腹で飲むのは、タブーです。

私流のおすすめは、たとえば飲み会までの移動時に、カフェオレかカプチーノを飲むこと。オフィスを出たら、カプチーノ。会社にコーヒーマシーンがあれば、仕事終わりにカフェオレ。できればコーヒーと牛乳を半々ぐらいで。コーヒーフレッシュを入れるよりいいでしょう。

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砂糖は入れないアフターコーヒーを飲んで、次のシーンへ向かいましょう。

コーヒーと牛乳を先に胃に入れておけば、アルコールによる急激な血糖値の乱高下を防いでくれますし、胃粘膜のダメージも予防できます。また、アルコールで排泄されるカルシウムも補給できますね。

ハリウッド映画では、朝、スターバックスに寄ってからオフィスに行くシーンをよく見かけますが、これからはオフィス帰りのスタバがかっこいいです。

飲み会前のウコンは血糖値の乱高下を引き起こす

そして、飲み会でのおつまみのチョイスにも、ひと工夫。

居酒屋さんの場合なら、まずは素早く出てくる枝豆か冷奴を口にしながら乾杯。串カツ屋さんならキャベツ。イタリアンなら、サラダに前菜、お肉やお魚のカルパッチョ。フォーマルなレストランなら、もちろんサラダからスタート。

最初に野菜、タンパク質の順に食事をすることで、血糖値の乱高下を抑えられるのはもちろんですが、アルコールで傷む肝臓の修復はタンパク質なので、食事のとり方で守りましょう。

そうすれば、二日酔いの予防にもなりますし、「なぜ、あの人はいつもスマート?」という飲み方ができ、きっと体型にもちがいが出るはずです。

「ウコンはどうですか?」とよく質問されますが、ブドウ糖を多く含んだ健康飲料は、先に血糖値が上がるために、その後のアルコール摂取によってまた血糖値が高くなり、反動で低くなりすぎたりと、乱高下を招きます。インスリンの過剰分泌にもつながり、脳と体は大変だと思います。

そうなれば、脳は、ふらふら。末は、すい臓へと負担がかかって、小さな臓器は耐えられなくなってしまいます。