⑥社会で活躍する人材が輩出されているか

その企業から有能な人材が社会に輩出されているかどうかを調べてみます。企業内で活躍している人はもとより、転職や起業によって活躍している人を輩出している企業は、創造性に溢れる有能な人材が数多く存在している可能性があります。

最近「アルムナイ」という言葉を耳にするようになりました。「卒業生、同窓生、校友」の意味です。外資系企業の中には自社を退職したアルムナイを人的資源として位置付け、彼らを活用しているところがあります。

外資系コンサルティングファームのアクセンチュアは、OB・OGを集めて「アルムナイパーティー」を毎年開催しています。元社員が集まり、アクセンチュアのトップや社員と共に交流を図っています。OBやOGといっても定年退職者ではなく、参加するのはキャリアチェンジを果たした20~40代の現役ビジネスパーソンが中心です。

人材の流動化が一般化している欧米社会では、アルムナイが多様な転職先で活躍することで、前職の企業価値が向上する傾向があります。また退職した人材の中には、会社側からは「辞めてほしくなかった」人材が存在し、退職者側からは「元の会社に戻りたい」と考え、復職するケースがよくあります。

参考資料:日本の人事部

退職した社員が他企業で活躍しているか。あるいは退職した社員との交流を続けているかは、有能な人材を抱える企業かどうかを判断する目安になります。逆に社会で活躍している人材が見当たらず、退職者を冷遇する企業は、企業風土面から不安が残ります。

今後何より重要になるのは、自分の人生を会社に依存させるのではなく、どこでも通用するポータブルスキルを身に着けられるように、仕事に取組んで行くことです。

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