ドコモは遅れて、競合のディズニーとのパケット代金定額サービスを発表しています。いわゆる「バンドリング(おまとめ)」で顧客の囲い込みが激化しますが、この流れは、動画だけでなく、5Gならではのゲームのストリーミングサービスなどにも影響するでしょう。「フォートナイト」などリアルタイムのゲームを外で遊びたいという需要はこれから増えていきます。その際の通信量は通信会社が自社に囲い込みたい材料になります。
アマゾンプライムと同様にアップルは音楽、動画、ゲーム、雑誌、クラウドデータ保存、フィットネスサービスの6つを全てまとめたサブスクリプションサービス、アップルワンを発表しています。このうち、外で大容量の通信が必要と思われる動画(ネットフリックスだけで世界の約15%のデータ通信量を占めています)とゲームについては通信会社が囲い込みの手段として各有力企業と独占契約で通信量定額制にする可能性が高いのです。
ますます盛り上がりを見せる動画業界
ネットフリックスは、DVDレンタルの時代から先を見越しており、ストリーミングサービスを準備。スマートフォンの発売と同じ年にストリーミング事業を開始しました。今回も5GのサービスがiPhoneに搭載された2020年の先を見越しています。
彼らは動画だけを見ているわけではなく、ストリーミングゲーム、フィットネス、VRといった双方向性の動画サービスなど動画を軸に、異業種の業界に入ってくるのも十分に考えられるでしょう。
仮定も多くありますが、これが私が描く2025年の未来予想図の一端です。実際の実現は数十年のずれがあるかもしれませんが、2025の世界に大きな影響力を持つ世界最先端11社を分析することで、5年後を読み解いています。これからの激変する世界や目がトレンドに関心がある方は、ぜひ『2025年を制覇する破壊的企業』(SBクリエイティブ)』をお読みいただきたいと思います。