月・火の2日間に約1000万円が消滅。主な取引業者の一つが、監査中で業務をしていなかった不運も重なった。
「調子のいいときに1円も現金に換えてなかったから、儲けは画面の中だけ。大きな買い物なんかしてないのに、全部消えちゃった……バカみたい」
それ以降、手帳への書き込みはない。
6000万円の投資信託も4000万円に目減り。FXと合わせて約3000万円が消えた。「証券マンの口車に乗って損切りしたんです。ベンツか中古マンションが買える額ですよね……」。
取引業者のいくつかが倒産し、口座の大半を解約した。今は、銀行から預貯金を下ろして税金を納める毎日だ。
「05年度以降の過少申告加算税が15%。ほかにも延滞税、無申告加算税。それ以外にも市・県民税の請求が十何万もきているし……」
何のためにパートをやってるのか、悲しくなっちゃう……と力なく笑った。