早朝に走ると人はハッピーになれる

カラダを動かして、汗をかくことでメンタル的にもスッキリするが、ランニングなどのリズム運動は「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン(脳内で働く神経伝達物質)の分泌を促している。一定リズムで走るだけで、ハッピーに感じることができるのだ。

セロトニンは朝日を浴びることでも増やすことができる。幸福感を得たかったら、夕方よりも朝に走ることをお勧めしたい。特に早朝は人や車も少なく、空気が澄んでいるので、さわやかな気持ちになれる。

また朝は体内のエネルギーが枯渇している状態なので、体脂肪が燃焼しやすいメリットもある。さらに朝ランで体温が上がるため、1日中痩せやすい状態になる。ダイエットが目的なら朝ランが最高だ。

「8割おじさん」厚労省クラスター対策班の西浦博教授の走り方

ツイッターで自ら「8割おじさん」と名乗る厚労省クラスター対策班の西浦博さん(北海道大学大学院教授)も日々のランニングでストレスを発散している。

写真=ZUMA Press/アフロ
新型ウイルス肺炎が世界に拡大 専門家がFCCJで会見=2020年2月4日

ひとりで散歩するイメージで「LSD」(ロング・スロー・ディスタンス)を楽しんでいるとネットメディアのインタビューに答えている(BuzzFeed News<「このままでは8割減できない」「8割おじさん」こと西浦博教授が、コロナ拡大阻止でこの数字にこだわる理由>4月11日公開)。

LSDはゆっくり長く走るため、心拍数が急激に上がることはない。そして、長い距離を走れるようになると、「ランナーズハイ」を感じることができるようになる。脳内伝達物質であるβ‐エンドルフィンが分泌されることで、苦しさや疲労感が抑えられ、「多幸感」をもたらす作用があるといわれているためだ。

新型コロナウイルスの流行拡大を防ぐために人との接触を8割削減することを提唱している西浦教授によれば、友達とランニングするのはOKだが、十分に距離を置くこと、ランナー同士立ち止まって30分以上話さないことが鉄則だ。当然、帰りに一緒にビールを飲みにいくのもNGだという。

外出自粛も数週間という期限が決まっていれば、まだ耐えられるが、先の見えない長期戦になる可能性が高い。“正しい外出自粛”を知り、そのなかで楽しく過ごせるよう、各自で工夫をすることが大切だろう。

ひとりランニングが退屈なときは、友達を誘うのもアリだろう。だが、打ち上げは自宅に戻って「オンライン飲み会」。コロナ禍では、そんな楽しみ方がトレンドになるかもしれない。

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