「コロナ太り」がじわじわ増えている
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「外出自粛」の日々が続いている。リモートワーク導入企業が増加した結果、「コロナ太りした」という声をしばしば聞くようになった。
「太る」メカニズムは非常にシンプルだ。
消費エネルギーより、摂取エネルギーが上回ると、体脂肪が蓄えられる。会社勤めの人なら特に運動をしていなくても、通勤・帰宅、外回りなどで歩く機会はそれなりにあった。しかし、ずっと自宅で過ごしていると運動量は激減する。
体重(脂肪)が1kg増えるには、約7200kcalが必要だ。単純計算では、1日の消費エネルギーが350kcal少なくなると、約3週間で1kg太ることになる。外出自粛の日々が続くと、肥える人も増える。
コロナ太りを解消するには日々の摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やすしかない。最近は、ウオーキングやランニングをする人を多く見かけるようになった。
※編集部註:ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所長・山中伸弥教授は、自覚症状のない新型コロナウイルス感染者が多いことを踏まえ、4月16日にユーチューブで「走って大きな息をすると、もしかしたら周りにウイルスをまき散らしているかもしれない」と、エチケットとしてマスクの着用をすすめている。
ダイエットを目的とするならランニングのほうが断然お勧めだ。ウオーキングのおよその消費カロリーは「体重(kg)×歩いた距離(km)÷2」で計算することができるので、体重70kgの男性が3km歩くと、約105kcalを消費したことになる。ちなみに3kmは早歩きでも30分ほどかかる。
では、その時間をランニングに切り替えるとどうなるか。1km6分ペースで走れば、30分で5kmを走ることができる。ランニングのおよその消費カロリーは「体重(kg)×走った距離(km)」で計算することができるので、約350kcal。同じ30分間の運動なら、ランニングはウオーキングの3倍以上も効率よくカロリーを消費することができることになる。