ウイスキーだけが持つ唯一無二の世界

それがシングルカスクとなれば、さらに希少性は高まります。樽は自然の産物。実は一つとして同じものは存在しなく、ウイスキーの個性は樽の数だけあるということになります。つまり、その樽のウイスキーは過去にも存在したことがなく、そして未来にも存在しない唯一無二の個性ということなのです。

土屋守『ビジネス教養としてのウイスキー なぜ今、高級ウイスキーが2億円で売れるのか』(KADOKAWA)

オークションをにぎわせ続けている「マッカラン60年」は、一つの樽から瓶詰めされているので、シングルカスクです。シングルカスクの場合、樽のサイズにもよりますが、「マッカラン60年」のように、たった40本しかボトリングできないという事態が起こりえます。世界に40本しかないとなればさらに希少性は跳ね上がり、オークションで高値がつくのも無理はありません。ワインよりも品質を保ちやすく、ブランデーやコニャックよりも希少性が高い「シングルモルト」「シングルカスク」というカテゴリーがウイスキーにはある。こうした理由から、ウイスキー、特にシングルモルトが今、投資物件として注目を集めているのではないでしょうか。

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