書くことで得た世界観が良い流れをうむ

冒頭で申し上げたとおり、書くことで自分を知り、自分だけの世界観を得られれば、情報に踊らされず、迷いも少なくなり、ノイズのない状態で目の前の問題に向き合えるようになる。すっきりとした生き方ができる。人生が好転するようになる。

フミコフミオ『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。』(KADOKAWA)

世界観は文章のみならず普段の言動にもにじみ出てくるものだ。その結果、何が起こるだろうか。周囲から、あの人はああいう世界観を持っている人だと認識されれば、人や情報は集まってくるようになる。集まってきた人の知見で、世界観はより深いものになる。プライベートや仕事にも影響が出てくる。書くことを続ければこの良い流れを続けられるようになるだろう。

僕は20年前にウェブで文章を書き始めた。ストレス発散のための文章だった。その文章を読んで僕の世界観に共感してくれた奇特な人たちとの縁で、連載を持ち、著作を出すことができた。書くことで人生を少し変えることができた。だが、本当に大事なのは、書き続けて、自分という(くだらない)人間と向き合って、自分がこういう人間であることを知り、自分と世界との距離感(世界観)を知ることができたことなのだ。

誰でも悩みがある。僕は書くことによって悩みを最適化して、人生における悩みと向き合えるようになった。書くことはとても簡単だ。書き始めるのが少し難しいが、それを超えれば素晴らしい人生をひらくきっかけがそこにはある。書くことはそれくらいエキサイティングな行為なのだ。書かないなんてありえないのだ。

関連記事
フォロワー1000人で月収5000円「普通のYouTuber」の懐事情
メールで"こんにちわ"と書く人の知的水準
1箱3800円の高級グミ「グミッツェル」がバズっている理由
この15年で130万人の営業マンが消滅したワケ
会社が絶対手放さない、優秀人材6タイプ