動画授業のデメリットとは

この活動の中で、僕は「教育の未来」が見えてきたと感じています。

対面授業と動画授業では、どのような違いがあると思われるでしょうか。3月10日にプレジデントオンラインで配信された「東大生が『勉強は参考書より動画がいい』と断言する3つの理由」では、動画授業の利点について「いつでも好きな時間に受けられる」「自分に合ったスピードで進められる」「わからない部分だけを見られる」と指摘しました。

ただしデメリットもあります。それは、双方向性の乏しさです。対面授業では、手を挙げて質問したり、当てられた時に回答したりと、さまざまな形で生徒からのアウトプットを引き出せます。しかし動画授業ではスマホを見るだけで済んでしまいます。

生配信をしてみてわかったこと

「授業を聞く」は英語で「take a class」と言います。「listen」でも「hear」でもなく、「take」。これは、「取る」という意味の英単語です。つまり授業とは聞くだけではなく、自分から能動的に「取りに行く姿勢」が必要なのです。

いま話題の「アクティブラーニング」はこの考え方によるものです。「アクティブな学び」「双方向性のある授業」という点では動画授業は難しいという考え方もあります。

しかし今回、生配信で授業をしてみてわかったのは、動画授業でも生配信であれば双方向性を担保できるということです。僕らは毎回、一度の授業の中で10回程度、問題を出します。そして「コメント欄で回答を教えてください!」と宣言します。そうすると、多くの生徒がクイズ感覚で答えてくれます。