新型コロナウイルスの影響で全国各地の学校が臨時休校になった。現役東大生の西岡壱誠氏は、休校で授業を受けられない生徒のために、YouTubeで生配信授業を始めた。そこでわかった生配信授業のコツとは――。

東大生が、休校中の生徒のために立ち上がった

ここまでの事態は予想していませんでした。コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小学校・中学校・高校が休校になり、多くの生徒が早めの春休みを迎えることになりました。

この「コロナ休校」に対応して、さまざまな企業・団体が立ち上がりました。『コロコロコミック』と『週刊少年ジャンプ』はネット上でバックナンバーの無料公開を行い、角川ドワンゴ学園のN高等学校では勉強アプリ「N予備校」を無料配布しました。家にいても、生徒たちが退屈せず、勉強もできるように、と多くの人が動いたのです。

そんな中で僕たち東大生も「自分たちにできることをしよう」と立ち上がりました。「本来なら授業のある時間帯に、生配信で授業をする」という活動を始めたのです。僕たちはこれを「スマホ学園」と名付けました。

対象は小学校高学年から高校生まで。僕をはじめ、10人ほどの東大生が得意科目を平日10時~15時(ただし12時~13時は昼休憩)の計4時間、授業をしています。3月いっぱい毎日授業をする予定です。