コロナウィルスが蔓延し完全なるパンデミックが発生すると、経済的な打撃は長期にわたり、その影響は計り知れない。ここはトップが何らかの特別措置を講じるなど、強い意思決定を早急に示すべきだろう。
「その場にいないといけない」という思い込みを変える
同時並行で、これを機にITを活用した業務効率化をよりいっそう進めた方が良い。人口減少というわが国の逃れられない社会環境に対応するためにも必須である。現状で蔓延している、その場にいないと「おいしい情報」が得られないという思い込みを根本から変えるべきである。もちろん、会うことは重要である。しかし、ただ居ることは重要ではない。
災い転じて福となす——。この故事は危機対応を行う際に重要な発想の一つである。私達は紛れもなく、新型コロナウイルスという見えない敵との戦いの中にある。この戦いが終わった後には、再び人口減少と人手不足という従来の課題が待っている。その為にも、組織を強くすること、新たな手法や考え方を組織に入れることは不可欠である。
今回のウイルス対応を、似たもの同士コミュニティからダイバーシティコミュニティに変化する第一歩を踏み出す好機と捉えて、各企業が行動を早急に起こすことを強く望む。