新型コロナウイルスが発生し、交通網が遮断された中国・武漢市。封鎖状態から1カ月がすぎたが、市民はどうやって生活しているのか。ジャーナリストの中島恵氏が、依然として家に閉じこもる生活が続く市民の一人に連絡を取った――。
両親にも会えず、たった1人で籠城生活
「私の場合はもともと『オタク』なので、1カ月以上家に閉じこもる生活でも、大きな不自由は感じていません。でも、幼いお子さんがいる家庭や、高齢者だけの家庭にとって、この“籠城生活”はかなり過酷だと思いますね……。ネットで同じ武漢市内の人々の悲惨な投稿などを見て、思わず涙がこぼれてしまうこともあります」
2月26日、私は武漢市内に住む中国人女性と電話で1時間ほど話をすることができた。この女性は市内のある大学の講師。数年前に会ったことがあり、連絡を取ってみた。
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