諦めずに粘り強くがんばること

ビジネスに置き換えて考えてみよう。テレアポや飛び込み営業は非常に難しい営業手法だ。仮に、ある商品を飛び込みで販売するとして、売れる確率が10%だとする。ガチャと同じように、とにかく10軒回れば、1つは売れる可能性が約65%ある。軒数を増やせば、それだけ売れる確率は高くなる。したがって、10軒ダメでも諦めずに粘り強くがんばることが大切だ。

ただし、非常に運が悪い場合は、22回連続で売れない確率も10%ある。さらには44軒連続で回っても1つも売れない確率が1%ある。「運が悪かった」と言い訳したいところだが、1%はとても小さい確率ではある。売れない理由が何かあるかもしれないと考えることが合理的だ。改善策をきちんと考えるべきだろう。

堀口智之
和から 代表取締役
山形大学理学部物理学科卒業。2010年、大人のための数学教室「和(なごみ)」を創業。月間600人を超える社会人が学ぶ。著書に『「データセンス」の磨き方』がある。
(構成=田之上 信 写真=iStock.com)
関連記事
9,158,765(百万円)をパッと読む方法
なぜ日本のゲームは世界一から転落したか
富裕層は「スマホ」と「コーヒー」に目もくれない
会社が絶対手放さない、優秀人材6タイプ
"女は数学が苦手"は科学的に間違いである