相手の時間を無駄にしてはいけない
それから、相手の時間を無駄にしてはいけない。これもビジネスパーソンの心得として大切です。ものを頼むということは、相手の貴重な時間を割いてもらうことです。お金の無駄は、稼いで取り返せますが、時間の無駄は取り返せません。
ですから、会って話すときも、まわりくどい前置きなどせず、単刀直入に何を求めているのかをはっきり示したほうがよいでしょう。依頼を受ける側も、相手を慮って中途半端な受け方をすると誤解を招くなど、後に禍根を残します。受けられるか否か、はっきり返答することが肝心です。
これも、若い世代の人たちによく言うのですが、会社は体育会であって、同好会ではありません。同好会は皆が楽しければそれでいいのですが、体育会には目標、目的があり、その達成が第一義です。言うまでもなく、会社にはお金を稼ぐという使命があります。ものを頼む、頼まれる、どちらの場合も、そのことをしっかりとわきまえていただきたいものです。
Q:依頼先と会うときの一番の手土産は?
A:情報です
RIZAPグループ取締役
1947年、京都市生まれ。京都大学大学院修了。伊藤忠商事、ジョンソン・エンド・ジョンソン社長、最高顧問などを経て2009年カルビー会長兼CEO。18年よりRIZAPグループ代表取締役COO。19年1月に代表権を返上。