なぜ月9万円の赤字家計が、1.7万円の黒字に変身できたか
そうした思い込みやこだわりがベースにあるお金の使い方も、予算とコスパを意識することで、削減ができるようになってきました。結果、ゲーム課金代▲2万円(削減後の額1万円)、通信費▲1.8万円(同1.4万円)、被服費▲1.7万円(同1.8万円)、食費▲1.7万円(同7万円)、嗜好品(主にワイン)▲1.1万円(同1.7万円)など、9費目で支出が削減でき、月最大9万円の赤字家計が、1.7万円の黒字家計に大変身したのです。
今後、水道光熱費や保険料などの固定費の見直しもできれば、和美さんの収入がさらに減っても、収入内に支出を抑えるメドが立ちました。さらにボーナスの使い方も見直せば、ボーナスからの貯金も見えてきます。
「家計簿の活用法と自分たちの『お金の使い方のクセ』がわかってきたので、これからやっていく自信がつきました」と、和佳さんも手ごたえを感じている様子です。
吉岡家は妻の育児休暇がきっかけでしたが、長い人生の中で、転職や病気、定年退職などで、収入が大きく減ってしまうことは、多くの人に起こり得ることです。収入に合わせ、すぐに支出を減らすのは難しいことですが、何もせず放置しておくと、赤字は膨らんでいくばかりです。「かけたいお金」ではなく、「かけられるお金」に目を向けて、家計の危機を乗り切る力をつけておきたいものです。
【家計コストカット額ランキング】
夫婦ともそれぞれ月最大5000円と予算を決めた
2位 -1.8万円 通信費
タブレットを1台解約、スマホと他の1台も格安SIMに変更
3位 -1.7万円 食費
「ついで買い」「つられ買い」を減らした。1週間1万5000円をチャージしてやりくり
3位 -1.7万円 被服費
デパートだけでなく、ファストファッションの店でも買うように
5位 -1.1万円 嗜好品
コスパのいいワインに変更
6位 -0.8万円 生活日用品
ネットでの「ポチっと買い」をセーブ
6位 -0.8万円 交通費
習慣になっていたタクシーを減らした
8位 -0.5万円 教育費
キャンセルが多かったマタニティヨガを解約
8位 -0.3万円 化粧品代
デパートではなくネット購入に切り替え