現役時代の職業によって、定年後の経済力、生き方はどう変わるのだろうか。職業別に「リアルな老後」を紹介しよう。4人目は「外資系金融エリート」の米田栄太郎さん(仮名)の場合――。(全5回)

※本稿は、「プレジデント」(2018年11月12日号)の掲載記事を再編集したものです。

企業年金ないので、70歳まで働ける仕事探しが課題

大卒後の就活では将来のビジョンもなく、ただ安定だけを求めて首都圏の市役所に就職した。だが、役所の雰囲気になじめず、新聞広告を見て応募し、採用されたのは外資系カード会社。「債権回収部門の募集でしたが、市役所時代に税金滞納者の回収業務に携わっていたことが採用の理由」と言う。