情報提供者が提示してきたキャンペーンは「冷やし中華を冬に頼んだ人間を現行犯逮捕できる社会の実現へ」というもの。この荒唐無稽すぎる主張に共感を集めるとは思えなかったが、情報提供者はこう説明した。
「同サイトの署名はいくらでも水増しができる。こんなバカげた主張でも、賛同者数を1000人、2000人と増やすのはたやすいことだ」
情報提供者によると、Change.orgではメールアドレスの2段階認証がなく、架空のアドレスでも“賛同”にカウントされる。同一人物の多重投票を防ぐためのIPアドレスによる監視もされていないという。
まず、一般的には、ウェブサイトの登録時には入力されたメールアドレスが有効かどうかを確認するため、入力したメールアドレス宛てに、サイト側から送られてきたリンクにアクセスし、有効性を確認する。
また、IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなものだが、ルーターや携帯電話本体など、インターネットに接続する機器ごとに固有のIPアドレスが割り振られている。サイト側はこのIPアドレスを参照することで同一人物によるアクセスかどうかを判定することができる。