鉄道会社の冊子はイベントの宝庫
(2)地域で行われる公的な催しを探す方法として手っ取り早いのは、東京メトロや私鉄沿線の駅に置いてある「沿線だより」などの冊子を見ることだ。ここには季節ごとに行われる行事やイベント情報が掲載されている。沿線スポット紹介だけでなく、その場所で週末にどんな催しが予定されているかまで掲載されているのだ。風物詩である祭りの情報なども載っていて、なかなか便利だ。
鉄道会社としては自社の鉄道を利用して出掛けてもらうために、こうした冊子を配布しているわけだ。そのためフリーきっぷや周遊きっぷなどのオトク情報が掲載されていることも多い。10連休にはさまざまなイベントが催されるだろう。その際のお出掛けにも十分役立つので、駅に立ち寄った際にはこれらの冊子をぜひ探してみたい。
むろん、自治体の広報紙も要チェックだ。「市民祭り」のような住民向けイベントの告知は見逃せない。無料で楽しめるステージショーなども多い。いざ出掛けてみると、ついつい子どもに駄菓子などをねだられることになるが、まあそれはご愛嬌だろう。
無料の広報施設はベイエリアに多い
(3)の企業や自治体が広報目的で設置している施設はなかなか侮れない。展示物があるだけでなく、子供が飽きないようにアミューズメントの要素も備えている。
京橋にある「警察博物館」では、白バイに乗って撮影できるだけでなく、ゲーム仕立てで防災の知識を試せるほか、交番体験や指紋採取、110番通報の疑似体験などもできて人気だ。また、すぐ近所には先述した「宝くじドリーム館」もある。少し離れるが、三越前駅近くの「Daiichi Sankyoくすりミュージアム(第一三共)」は、ゲームなどを通じて薬について学ぶことができる無料の施設だ。京橋・日本橋には無料巡回バス「メトロリンク日本橋」が走っているので、それを利用すると交通費も節約できるだろう。
東京ベイエリアにも無料で利用できる広報施設は多い。「東京都水の科学館」(国際展示場正門駅)は水と水道について学べる施設。水が生まれて家庭の蛇口にたどり着くまでを、前方・左右・天井の4面に映し出される迫力映像で体験できる「アクア・トリップ 水のたびシアター」などが人気だという。
防災体験学習施設「そなエリア東京」(有明駅)は、自分の防災の知識が試される場所。地震発生後 72時間の生存力をつける体験学習ツアー「東京直下72h TOUR」や「津波避難体験コーナー」など、首都直下地震が起きた時、どんな事態が身に降りかかるのかを学ぶことができる。自然災害がひとごとではない時代、こういう施設こそ家族で訪れておくべきかもしれない。