企業のショールームに無料の夜景スポットも

企業のショールーム兼体験施設もある。トヨタの「MEGA WEB」(青海駅)には、トヨタ車の展示はもちろん、安全技術のシミュレーション体験や、子供向け電動カートの試乗もある(カートは有料)。また、車いすバスケットボールやフロアホッケーなど、パラスポーツの体験も。有料メニューもあるが、数百円と手ごろだ。1950~70年代の国内外の名車を展示している「ヒストリーガレージ」は、大人がたっぷりノスタルジーに浸れる場所で、こちらも楽しい。

「パナソニックセンター東京」(有明駅)も覚えておきたい。ゲームをしながら算数や理科の魅力を体験する「リスーピア」(有料フロアあり)、大画面ディスプレーで大人気のゲームを体験できる「ニンテンドーゲームフロント」は子供が夢中になるだろう。

レジャー設備ではないが、無料で東京の夜景を楽しめるスポットもある。有名どころは、東京都庁の展望室だ。9時30分から23時まで(入室は22時30分まで)、地上202mの高さから都内一円の眺望を楽しめる(ただし、2つある展望室のうち南展望室は2019年春ごろまで閉鎖中)。

区の施設も負けていない。練馬区役所20階の展望ロビー、文京シビックセンター25階の展望ラウンジ、世田谷区キャロットタワー26階のスカイキャロット展望ロビー、北区の北とぴあ17階の展望ロビーなどがある。訪れる際は、利用可能時間や休日を必ず確認してほしい。

有料施設が「無料になる日」を狙う

最後は(4)「無料の日」だ。ふだんは有料の施設が無料になる日は最強だろう。東京都の都立動物園・水族園である「上野動物園」「多摩動物公園」「葛西臨海水族園」「井の頭自然文化園」は、5月4日「みどりの日」と10月1日「都民の日」が無料公開日だ。そのほか、開園記念日も無料になる。上野動物園は3月20日、多摩動物公園は5月5日、井の頭自然文化園が5月17日、葛西臨海水族園が10月10日となっている。ただし、祝日に当たると相当な混雑が予想されるので、そこは覚悟が必要だ。

無料公開されている場所を訪れるのもいい。皇居の一角である「皇居東御苑」も無料で一般公開されている。旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を皇居附属庭園として整備した場所だ。出入りは大手門、平川門、北桔橋門からで、各窓口で入園票を受け取る。

天守台や富士見櫓などの歴史的建造物のほか、日本庭園や菖蒲園、桜の島やバラ園もある。原則として月曜・金曜が休園日で、宮内庁のHPを見るとちゃんと休園日のカレンダーが掲載されている。今年は皇室への関心が高まる年となる。そういう時期こそ皇居へ足を運んでみるのもよいかもしれない。

松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト
雑誌編集者として20年以上にわたり、『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『ESSE』などのマネー記事を担当。現在は雑誌やWebを中心に生活者目線で執筆中。また、「節約愛好家 激★やす子」のペンネームでも節約アイデアを研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術 』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない 』『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。【消費経済リサーチルーム】(http://www.ec-reporter.com/
(写真=iStock.com)
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