「泌尿器科を選択し、“男好き”と飲み会のたびに言われた」

セクハラはどうか。経験者は約8%だったが、男女別にみると女性の3割近くがセクハラの被害を報告している。

「中年女性の患者にお尻を触られた」(35歳、男性、脳神経外科)
「泌尿器科を選択したことを、“男好き”と飲み会のたびに言われた」(38歳、女性、泌尿器科)
「言葉や触られるなどは日常茶飯事」(39歳、女性、内科)
「上司から胸やお尻を触られた」(33歳、女性、内科)
「上司の発言が必要以上にセクハラ的」(34歳、女性、放射線科)

「泌尿器科を選択したことを、“男好き”と飲み会のたびに言われた」というコメントについては、医師としての見識を疑うが、診療科別に分類すると、泌尿器科の医師が最も被害に遭っていた。コメントのような事例は特殊ではないのかもしれない。

なお、東京医科大が入試で女子志願者を実質、一律減点した不祥事については、「理解できる(「ある程度理解できる」を含む)」が66%。ハードな病院での働き方が問題の根本にあるのかもしれない。(後編に続く)

 

※[調査に協力いただいた600人の医師が属する診療科の内訳]
内科32.5%(195人)/外科9.0%(54人)/整形外科7.5%(45人)/小児科7.3%(44人)精神科5.0%(30人)/麻酔科4.8%(29人)/放射線科4.3%(26人)/皮膚科3.3%(20人)/脳神経外科3.2%(19人)/眼科3.0%(18人)/泌尿器科3.0%(18人)/産婦人科2.3%(14人)/耳鼻咽喉科2.3%(14人)/総合診療科1.7%(10人)/病理科1.3%(8人)/救急科1.3%(8人)/形成外科0.8%(5人)/リハビリ科0.3%(2人)/その他6.8%(41人)

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(取材協力=医学部専門予備校YMS アンケート協力=m3.com)
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