整形外科が最高、属する診療科で「満足度」が天と地
【医師に直撃質問その2】
現在担当する「診療科」に後悔はないか?
内科、外科、精神科……。現在、担当する診療科に「満足している」(「まあまあ満足」を含む)と答えた医師は96%だった。満足度の高さは診療科によって大きく異なり、満足率(「満足」の回答のみ)が最も高かったのは整形外科で、その後、眼科、総合診療科と続く。「整形外科や総合診療科は診療の幅が広いのも満足度が高い理由かもしれません」(中村氏)
例えば、整形外科。骨や関節、筋肉、神経など運動器の機能的改善を目的として治療する科だが、守備範囲は広く関節外科、リウマチ外科、スポーツ外科といった分野もカバー。ニーズの高いリハビリ科も分野としては近い。
診療科による良い点・悪い点はそれぞれだ。マイナーな診療科の一つの病理科は全診療科の知識を身につけられる一方、外勤先が少なく割のいいアルバイトが少ないという声も。
「他の医師に、『顕微鏡を見てばかりで汗をかいていない科だ』と言われるケースもあります」(中村氏)
では、「今後需要が伸びる診療科」は何か。ベスト3は内科、総合診療科、リハビリ科だった。
「高齢化で今後も内科や総合診療科、リハビリ科のニーズは高まる。特に、内科は医師の五感で、患者の疾病の原因を探る。AI(人工知能)が医療に導入されても、この分野は医師の診察力がものをいうのです」(中村氏)