朝は洗顔料で「耳の後ろ」まで洗うこと
ミドル脂臭対策として、山川氏は5つのポイントを挙げる。
1:後頭部と背中を丁寧に洗う
毎日の入浴は当然のこと、特に皮脂が出やすい部分を丁寧に洗う。ゴシゴシ洗いは肌を傷めるためNG。
2:デオドラントアイテムを使う
ボディーソープ、スプレー、クリームなど男性の体臭対策を謳う製品を活用する。年代、体質に合ったものを選ぶのがポイント。また、汗を拭いたハンカチ、タオルには菌が繁殖するため、使い捨てのデオドラントシートがおすすめ。
3:抗菌作用がある洗濯用洗剤を使う
生乾きの衣類は、洗剤で落としきれない汗や皮脂により菌が繁殖しニオイが発生する。抗菌作用がある洗剤を使うと、ニオイが抑えられる。
4:朝の洗顔で「水だけ」はNG
寝ている間にも、ニオイのもととなる汗や皮脂は分泌されている。洗顔料を使い、耳の後ろまで洗うこと。
5:食生活の見直しで体質改善
抗酸化作用の高いビタミンA(ニンジンなど)、ビタミンE(アーモンドなど)を摂取。多量の活性酸素が発生する喫煙者は特に意識を。
このうち、体臭を抑えるためのデオドラントアイテムを効果的に使うために、山川氏は以下のように助言する。
「出勤前の体臭対策は、朝シャワーを浴びてさっと寝汗を洗い流し、デオドラントアイテムを使うのがベター。時間がなければ、汗拭きシートで、わき、胸、首筋を拭くだけでも変わります」
また、汗を抑えるデオドラントアイテムは、自分の体質に合ったものを使うことがポイントだ。自分の体質に合わないものを使うと、必要な菌が殺菌されてしまい、かえってニオイが強くなることもある。体質に合ったアイテムは、耳垢の湿り気状態によっておおよそ判断できる。以下を参考に、自分に合ったアイテムを選んでみてほしい。
(1)耳垢がカサカサした人は、拭き取りシート、もしくはスプレータイプ。成分は、植物性の防臭成分配合のものなど。
(2)耳垢がしっとりした人は、拭き取りシートとスプレータイプを併用。成分は、比較的マイルドな抗菌剤であるフェノール配合のものなど。
(3)耳垢が粘り気のある人は、拭き取りシートと、ロールオンタイプ(直塗り)もしくはクリームタイプを併用。成分は、殺菌作用が強い塩化ベンザルコニウム配合のものなど。
山川氏は、体臭は毎日の食事とも深い関係があると続ける。
「ニオイの元となる皮脂の酸化に強い体環境を作ることが重要です。ニンジンなどに多く含まれるビタミンAや、アーモンドなどに多く含まれるビタミンEは抗酸化作用が強いため、積極的に取りましょう。食事で補うのが難しいという人は、サプリメントを使うのもいいですよ」