2 平野友朗
ゴールは「一元管理」
「忙しい、忙しい」と口にし、毎日残業に追われている人にかぎって、さほど仕事が前に進んでいなかったり、仕事の質が低かったりする。かつての私がそうだった。一方、私は「楽をしたい」「無駄なことをしたくない」という想いも強かった。そこで編み出したのが平野式「時間割」だ。基本的にはグーグルカレンダーを活用した時間管理術(やり方そのものは紙の手帳でも応用可)なのだが、これにより、適正な品質の仕事を締め切りに遅れることなく仕上げられるようになり、定時退社も可能になった。あらゆることをグーグルカレンダーで一元管理しているから、ダブルブッキングのおそれもない。
「時間割」の重要ポイントは「すべての時間を予定で埋め尽くす」こと。まず2週間先までのスケジュールをゆるく埋めておき、当日朝に隙間なく詰め込むのだ。すると「次に何をやろうか」と考える無駄な時間がなくなる。時間割通りに行動すればいいだけだ。出張セミナーを行う場合なら、会場までの移動時間、食事の時間、会場設営時間、セミナー時間、撤収時間など、やるべきことすべてを時間割として設定する。
また、「いつセミナーを行う」と決まった時点で、セミナー開催1週間前のカレンダーには「資料作成2時間」などと予定を入れて時間を確保することも習慣化するとよい。
予定より仕事や作業が早く終わり、10分、30分、1時間などの隙間時間ができたときにはどうするか。これは日ごろから隙間時間ができたらやるべきこと、やりたいことをグーグルカレンダーのToDoリストに書き出しておけばいい。「何をしようか」と考える時間を失わずにすみ、即行動できる。