シリコンバレーを代表するIT企業の日本法人として設立された「ヴイエムウェア」。多様性を重視する企業文化を反映し、日本法人でも先進的な働き方が取り入れられている。
ヴイエムウェアのワークスペース。自由で多様性のある環境が整えられ、場所にとらわれずに働くことができる。

都心にあるオフィスビルの高層階。多くの社員が働くメインフロアに足を踏み入れると、そこには仕切りのない開放的な空間が広がっていた。

中央には複数の長机を組み合わせたワークスペースがあり、左手には4人ほど座れるボックス席が2つ。右手にはコーヒーメーカーや大型冷蔵庫を備えたキッチン、そして奥には丸テーブルを囲むようにして半円形のソファ席がしつらえてある。

長机には、パソコン作業をしている人もいればスマートフォンで通話中の人もいる。ボックス席では2人が打ち合わせ中で、ソファ席では女性が分厚い資料を前に熟考中だ。

一般的な日本企業のオフィスとはかなり違う光景だが、ヴイエムウェアではこれが日常。職種によっては、自席がなく占有場所はロッカーのみという社員も少なくない。また、同じフロアには集中したい人向けのデスクスペースや個室があり、別のフロアには顧客との打ち合わせなどに使える会議室がずらりと並んでいた。