三井住友FG・國部社長「今年は変革の年」
三井住友フィナンシャルグループの國部毅執行役社長兼グループCEOも今年の景気見通しはポジティブだ。
「今年は基本的にはいい年になると思います。地政学的な問題、米国の金利引き上げに伴う金融市場に対する影響とか、リスクはありうるのですけど、世界経済も緩やかに回復し、日本の経済も世界経済の回復に伴う外需の好調さもあり、いい年になるではないでしょうか」
しかし、これはあくまでも日本経済全体の話。銀行を取り巻く環境は決して楽なものではない。マイナス金利の影響は銀行の預金貸付業務に大きな負担となっている。
「金融業界はマイナス金利、特にイールドカーブ(残存期間が異なる複数の債券などにおける利回りの変化をグラフにしたもの)がフラットになっている状況では、預貸金収益で利益を上げることが難しい。だから我々がいいサービスを提供していくフィービジネス、これに加えて海外業務を拡大していくことによって、持続的に成長につなげていく」
さらに将来を見据えた企業体質の改善にも抜かりがない。
「今年は変革の年だと思っています。マイナス金利を含む低金利環境、国際金融規制の強化、何よりも技術の進展、デジタライゼーションへの対応、我々が今までやってきたビジネスモデルを新しい時代に合わせたビジネスモデルに変革する時期ではないでしょうか。昨年、中期経営計画を作り、その中にデジタライゼーションの推進を一つの大きな柱に据えているのですが、それを今年は本格的に実行する年だと思います」
三井住友FGのデジタライゼーション推進には2つの側面がある。ひとつは新しいテクノロジーを使って新しいサービスを提供していくということ。もうひとつは今までやってきた業務プロセスを新しいテクノロジーで効率化していくこと。この2つを徹底的に推し進めていくという。
SMBC日興証券・清水社長「日経平均は2万6000円までいく」
「日経平均株価は2万6000円まではいくと思います」
こう語るのはSMBC日興証券の清水喜彦社長。この強気の発言を裏付けるかのように大発会以降も株価は上がり続けている。
「今年はスタートもよかったですし、安定した年になると思います。ただ米国や北朝鮮などのポリティカルリスクが残っています。これさえなければ世界5極ともに安定した年になっていくはずです」