このように2軸を設定し、商品を4象限にポジショニングしてみると、右上に行くほどに検討が不要で、左下にいくほど検討が必要な商品となることがわかります。
冒頭の「会社を成長させるために、正確な定量データに基づいた提案がほしい」というオーダーに応えるうえでも、こうした現状をとらえることは有用であり、会社の成長を左右する商品の選択と集中の判断材料になるはずです。
今回は、わかりやすく説明するために、ケースを単純化し、要素が数個の場合で説明しました。しかし、実際の仕事では、これとは比較にならないほどの膨大なデータから、何らかの方策を導き出さなくてはいけない状況があると思います。
ですが、基本はすべて同じです。
「客観的な数字の中から、『特異点』を見つけて、さらに深掘りしていく」
これをひたすら実行することによって、効率的にデータを読み解き、次のステップに進むことが可能になるのです。