従来の教育システムでは可能性は育てられない
日本の学校は、「平均的に底上げ」と、大人から見た「年相応の学び」のために、「個別の可能性育て」を封印してきました。また、誰が採点しても不公平が出ないような○×式の回答を求めてきたために、正解のあるものをどれだけ正確に覚えるか、あるいはちょっとトリックのあるような問題だと、それをやはりいかに覚えるか、というところに注力してきました。それが受験勉強という形で、ある時代までは機能してきたのです。
今、日本の学校はどこまで機能しているでしょうか。
○×式で正解を求めていくことで、その分野で秀でた力を持った人材は見出すことができたかもしれませんが、まだ答えが見つかっていない問題、答えを自分たちでつくるしかない問題、みんなの意見を上手に束ねることが必要な問題に、答えられる力はどうでしょう。
世の中にないものを提案する力、しかも5年たったら大きく変化していくであろうこの時代のなかで、新たな提案をする力は、残念ながら従来の教育システムではまかないきれなくなっているのです。