レッスン1:スライドは5~9枚

プレゼンの時間の目安は3~5分。これで大抵の案件は提案の骨子を説明できるはずだし、長すぎると話を見失われることがある。そのため、スライドの枚数は7±2程度に。この数字はアメリカの認知心理学者ジョージ・ミラーが提唱した「マジカル・ナンバー」の法則で、人間が瞬間的に記憶できる情報量は「7±2」とされていることに基づく。情報が多いときはアペンディックスに入れて、質問などがあったときはそこから対応すればよい。

レッスン2:ブリッジ・スライドを効果的に

ブリッジ・スライドとは、表紙に続いて本編の大きな流れを示すスライド。聞き手が何について話しているのか迷子になったり、緊急案件で席をはずして戻ることがある。その際ブリッジが入ることで、プレゼン内容が理解できて「もう一度しっかり聞こう」と気持ちを改めやすくなる。ごくシンプルな提案なら必要はないが、提案が数回の会議にまたがるようなプレゼンのときには「○回目の提案」というブリッジを挟むとわかりやすいなど、メリットは大きい。

レッスン3:フォントや大きさはどう選ぶ?

大きい会議場の後ろからでも、視力の弱い年配の人でも読めるよう、視認性の高いフォントを採用しよう。明朝体は知的な雰囲気だが、読みにくいので注意。そしてフォントサイズは、100~200の範囲内で使用をするといい。100以下にしないとテキストが入らない場合は、文字数を減らすか、他の要素を小さくする方向で検討したい。相当大きいサイズの200にするのは勇気がいるが、確実に強い印象を与えることができる。なんとかスペースを確保しよう。