レッスン7:棒グラフは“半分の高さ”で

売り上げなどの数字を棒グラフにする場合、一番低い棒は一番高い棒の半分の高さを意識しよう。「半分になった」「2倍になった!」という強いインパクトを与えられるからだ。さらにその増減を矢印で強調すれば、より効果的。ソフトバンクのお得意の図表だ。ただし、強調しようとして棒グラフに波線の省略線を使うと、印象操作をしているように思われるのでNG。手前と奥で高さが異なる3Dグラフや、左の起点を「0」以外の数字にするのも同様だ。

レッスン8:心に残る円グラフはワンカラー

構成比を示すのに使い勝手のいい円グラフ。色をたくさん使うとカラフルでいいように思うが、実は逆に目移りして、どこを強調したいのかわからなくなる。そこで強調したいポイントは青などのワンカラーにして、その他の部分は、グレーのグラデーションで表現するのが正解。さらに強調したい部分を円グラフ本体から切り出して少しずらしたり、キーメッセージになる数字を他の数字よりも大きく表示すると、伝えたい情報がより鮮明になる。

レッスン9:折れ線グラフは角度が肝

推移を示すのには折れ線グラフが最適。折れ線に角度があるほど、勢いが伝わるものだ。そこでグラフの横幅を狭めると、折れ線が急角度に。またグラフの横幅が狭くなることで、その横に添えるキーメッセージのスペースも広がる一挙両得の効果も。強調したい折れ線は、極太にして、カラーリングをほどこすとより一層印象に残りやすい。グラフ上には、詳細な数字を入れても意味がないので、これぞという数字を残してあとはカット。インパクトが残る。