レッスン4:決裁が下りやすい「色」使い

「青=進め」「赤=止まれ」というルールが採用されている世界中の信号。誰でもイメージしやすいこの色使いを利用して、売上増や経費削減などのポジティブなメッセージは青、売上減や経費増といったネガティブなメッセージは赤に揃えよう。すぐにいい情報か悪い情報か感覚的に伝わりやすいので、プレゼンがいっそうわかりやすくなる。課題を強調したいとき、黒バックの画面に赤字の文章で示すと、メッセージに強い危機感が出るという技術も。

レッスン5:見やすいグラフと文字の関係

グラフとメッセージを縦に並べると実は読みにくい。必ず横に置こう。さらに、グラフは左、テキストは右がいい。人間の脳は、左目から入る情報は右脳へつながり、ビジュアルを理解しやすい。逆に右目から入る情報は左脳へ通じ、文字情報を理解することに特化していると言われるからだ。また通常、会議では座った状態。スライド中央から下にキーメッセージが配置されていると、その角度からだと窮屈な印象になので、キーメッセージは中央よりやや上に。

レッスン6:逆L字の法則で目線を誘導!

人の目線は何かを見たとき、全体を把握するために一定の方向に動く。それを利用して目線に沿った位置にグラフ→キーメッセージの順で「逆L字」を描くように配置すると、内容が理解されやすい。さらに、このキーメッセージを2つに分割すれば、文字数が減ってさらに認識されやすくなる。実際に動いているわけではないのだが、脳内でアニメーションが動くように、単語が順番に登場するような印象を与える。内容をスピーディーに伝えるためのテクニックだ。