首都圏214市区町村の「家賃/年収」比マップ
最後に、都道府県単位からさらに細かく市区町村レベルのデータも見ておきましょう。首都圏(1都3県)の214市区町村について、同じやり方で借家世帯の「家賃/年収」比を計算し、マップにしてみました。市区町村レベルでは年齢層別のデータは出せませんので、借家世帯全体のデータであることに留意してください。
東京の都心の色が濃くなっています。都心は家賃が高いですから。都内港区の平均家賃月額は15.72万円、スゴイですねえ。私が引っ越した横須賀市(5.25万円)の3倍です。
港区は富裕層が多いので、借家世帯全体でみた「家賃/年収」比は26.4%にとどまっていますが、若年世帯に限ったら凄まじい値になると思います。ちなみに、首都圏214市区町村でみて「家賃/年収」比が最も低いのは、埼玉県吉身町で12.0%となっています。
これは首都圏のマップですが、全国に視界を広げれば値がもっと低い地域もあるでしょう。10%、いや5%にも満たない町村もあったりして……。政府が推奨している「地方創生」を促すに際しては、こういうデータも積極的に公開するのがよいでしょう。美辞麗句を並べた白々しいPRよりも、ずっと価値があるのは間違いありません。