パトリック・ハーランさん
写真=AERA dot.提供
パトリック・ハーランさん

節約をするうえで、まず手を付けるべきなのは「家賃」です。しかし、「むやみに家賃を下げるだけだと、逆に損することもある!」と日本在住歴25年以上のパトリック・ハーラン(パックン)は強く断言します。“生活保護”の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパックンが、いまさら聞けない「お金の基本」から手堅くお金を増やす方法までしっかりカバーして書き上げた初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から、一部を抜粋・再編して大公開します。

■家賃を下げるコツは「シェア」すること

固定費として、大きな出費になるのが、家賃ですよね。

つまり、節約のチャンスです。

必要以上に「広さ」「新しさ」「おしゃれさ」を求めない。

こんな合理的な部屋探しが大事になります。

でも、むやみに家賃を下げて、逆に出費が増えるケースもあります。

スポーツジムや無駄な保険はすぐに解約できますが、家の契約は気楽に解約できません。住まい選びは「熟慮断行」しようね。

ということで、僕がこれまでの人生で家賃をどうしてきたか、をお話ししたいと思います。

僕が大学を卒業して、福井に移り住んだとき、まずは同僚と2人で4万円ずつ出し合って、シェアハウスにして住むことにしました。

そのおかげで家賃を節約できて、約2年で大学の奨学金を完済できました。

ただ、いつの間にか同僚の恋人も住み始めて3人暮らしになったのに、僕と同僚2人だけで家賃を分けていたのはいまだに納得いかないなぁ……。

まあ、相手はきちんと選ぶ必要はあるけれど、独身住まいならシェアハウスにして家賃を節約にするのはありだと思います。

ちなみに家賃だけでなく、食費、水道代など、いろんな生活費をまとめて節約する素敵なやり方があります。

それは、「親とのシェアハウス」です。

親と一緒に暮らすこと、つまり実家暮らしは、生活費を抑える特効薬。

やはり別々に暮らすよりも一緒に暮らしたほうが、いろいろな生活コストを下げることができます。