サラリーマンが副収入を得る手段として、不動産投資が注目されている。だが、やり方を間違えると大損する投資でもある。専門誌『家主と地主』編集長の永井ゆかり氏は、「失敗する人には3つの共通点がある。簡単に儲かると考えてはいけない」という──。

※本稿は、永井ゆかり『1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主入門』(プレジデント社)の一部を抜粋・再編集したものです。

空の革財布
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コロナ不況の中、副業がある人は強い

雇用止め、派遣切り、失職……。新型コロナウイルスの影響で、非正規雇用を中心に突然収入が途絶えてしまった人が増えている。

新型コロナウイルス関連の倒産も後を絶たない。帝国データバンクによると、2020年6月10日現在、全国で237件に上るという。リーマン・ショックを上回る景気後退が懸念される中、正規雇用であっても賞与や給与に影響が出てくる可能性があるだろう。サラリーマンも今後の生活に不安が募る。

そんな中で、サラリーマン収入の他に、もう1つの収入の柱を持っている人は強い。そのもう1つの収入の柱が景気に大きく左右されない安定的な事業だとしたらなおさらだ。

そこで注目されるのが家主業だろう。

ひと昔前は、大家さんというと「不労所得」といわれたが、現在は人口が減少し、空室は増え、入居者の層も多様化し、世の中が複雑化したことで、経営の難易度は確実に上がっている。不労所得といえるほど楽な仕事ではなくなった。