「ぼく自身のオリジナリティは、実はほんの数%」。音楽家の坂本龍一さんがテレビで語っていた。2016年のグラミー賞候補にも挙がるアーティストにしてなんと謙虚な物言いだろう。

だが感心すると同時に、意外とそういうものかもしれないとも思った。どのような創作もまったくの「無」から生まれるわけではなく、必ず過去の「誰かの」表現や考え方に影響を受けている。

もちろん、度がすぎて一線を越え、「パクリ」と言われては元も子もない。しかし、その線はどうやって引けばいいのだろう。本書は、このやっかいなテーマに対して、過去の事例を網羅的に紹介し、明快な解説を加えることで果敢に挑戦している。

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