【4】夫の趣味・収集癖 vs 妻の美容・若返り代

▼クルマではなく電動自転車ヘアサロン代は認める

女性は男性の収集癖を理解できないし、男性もまた、女性の美しくなりたい、いつまでも若いままでいたいという欲望をよく理解できない。5万円のブランド靴、1回1万円のネイル、1回5000円のまつげエクステ、ヘアサロンは1回1万円が相場。「そんなに頑張ってもあまり変わらないのに」と妻を見ながら心の中でつぶやく夫も多いのでは。こうした問題は男女の永遠のテーマ。正解がないだけにケンカのネタになりやすい。しかも争えば争うほど水掛け論になって感情のぶつけあいになってしまう。ならば、どうすればいいのか。お互い大人だから、歩み寄って接点を見つけるしかない。

丸山氏、横山氏はともに「お小遣いの範囲なら趣味も美容も自由」という。これだと当然、クルマは買えない。クルマ好きの夫からは「家族も乗るんだから」という言い訳が聞こえてきそうだが、丸山氏は「維持費も高いので仕事で使わないなら不要」と却下。代わりに子供の送り迎えにも便利な電動自転車を勧める。1台12万~15万円程度だ。

横山氏は「夫がクルマ好きであってもローンで買ってはダメ。買うなら100万~150万円貯めて中古車を一括購入すべき。ガソリン代や駐車場代などのランニングコストがかかるうえ、ローンの支払いまであると、何かあったときに家計破綻しかねないから」。

一方、妻の美容にかける費用については、丸山氏はエステやマッサージ、サプリは「30代までなら必要ない」と一刀両断。逆にヘアサロン代は絶対に必要という。「髪を大切にしている女性は多い。髪をキレイにしていれば、女性はある程度素敵に見えるんです。私も自分の髪のクセや顔の形など全部理解してくれるヘアスタイリストじゃないと嫌ですね」(丸山氏)。2~3カ月に1度のヘアサロン代だけは、必要経費と認めたほうがよさそうだ。

横山氏のクライアントにこんな夫婦がいた。エステに通いたいといった妻に反対したら、内緒で美容器具や化粧品をカードで買いまくってしまった。

「それを知った夫は、そんなにやりたいなら金額を決めようと提案した。夫は趣味のウイスキーを収集したかったのですが、お互いに月に1万円以内と決めたら堂々と楽しめるようになりました」(横山氏)

お互いに我慢してストレスを溜め込まないよう、十分に話し合いをして落とし所を見つけることが大切なのだ。