【5】家族で週末アウトドア vs インドア

マグロのように回遊し、お金を使わされる!

多数派は「お金がないからこそ、身近なレジャー」ということでショッピングモールなどに出かけるインドアを選ぶ。だが、行ったが最後、無駄遣いのスパイラルから抜け出せなくなる。

「ショッピングモールは広いから、マグロみたいに回遊しながら、安いものをちょこちょこと買ってしまう。私の中では行き当たりばったりに買ったものを“ガラクタ”と呼んでいて、行かなければ買わなかった必要ないものなんです。歩き回れば喉も渇くからジュースを飲む、アイスも食べる。揚げ句の果ては、疲れ果てた妻に気を使って『夕ご飯は食べていこうか』となる。家族で行くと1回1万円はすぐに使ってしまう」と丸山氏。横山氏もまったくの同意見だ。

そこで横山氏が勧めるのが「キャンプ」だ。北海道出身の横山氏はもともとアウトドア好き。

「クライアントの中にも友人家族からキャンプに誘われて、一度行ってみたらすごく楽しかったという人がいます。そのときはテントや寝袋はレンタルで、その後少しずつキャンプ用品を揃えていった。もちろん、クルマはレンタカーです」。その家の子供はすでに成人しているが、「あのときは楽しかった」と思い出話に花が咲くそうだ。

キャンプ用品は、ブランドにこだわらなければ意外と安価で入手できる。たとえば、中級品でテントは2万~3万円、バーベキューコンロは5000~1万円、ランタンは3000円、テーブル・チェアセットは5000~1万円、寝袋は5000円程度。ネットオークションやフリマなら、もっと安く購入できる。最初はレンタルでまかない、少しずつ揃えればいい。

ただし、丸山氏は「にわかアウトドア」を警戒する。「もともとアウトドアが趣味の夫ならいいのですが、高い道具を揃えるところから入るのはやめてほしい」。実際一式揃えて1、2回使って終わり、というのはよくあるパターンだ。

「まずは手軽なところから始めては。高尾山に登るくらいなら道具もそんなにいらないし、お金もかかりません。都内でだって、近所の公園や川で、魚のつかみ取り大会、里山体験、バーベキューなど十分アウトドアを満喫できます。実家が田舎なら、準備しなくてもアウトドア体験ができる」(丸山氏)