【1】がんがん貯蓄 vs なるべく節約
▼最も危険なタイプは「高年収で貯蓄なし」
「老後のために、いくら用意しておけばいいのですか」とよく聞かれる。そのとき私は「リタイアまでにいくら貯められるか、わかりますか」と聞き返すようにしている。現在の収入と支出を正しく把握できていれば、貯蓄できる金額はすぐにわかるはずだ。
ほかには「低金利で困っている」という相談も多い。私は「では何%の金利を想定していますか」と聞き返す。誰しも将来は不安だろう。だからこそ、「わかる部分」を積み上げて、「わからないこと」に備える必要がある。
そのうえで読者に伝えたいのは、「年収の高低と老後の安心にはまったく関係がない」ということだ。年収が高い人は、浪費が習慣化していることが多い。「入った分だけ使う」という人が驚くほど多いのだ。外食、クルマ、家電、旅行……。全方位に贅沢をしていると、本人は贅沢をしているつもりがない。公的年金の保険料には上限があるので、現役時代に高収入でも、それに応じて年金額が増えるわけではない。十分な貯蓄がなければ生活水準をグッと下げなければ長い老後を過ごせない。
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