同じように働いていても、老後の生活には驚くほど差が出てしまう。そこで、役員経験のある「金持ちじいさん」1000人を対象に、生活習慣調査を実施。さらに、「金持ちじいさん」をよく知るお三方にその分かれ目について語ってもらった。
※調査期間:4月20日~5月10日調査対象:元役員、あるいは事業責任者等の経験を有する60歳以上の男女調査方法:インターネット調査(サーキュレーション)
金持ちじいさんは……[A]死ぬまで働く[B]世界一周旅行をする
“金の卵を産むニワトリ”を持ち老後を迎えよう
どのように生きれば、幸せな「金持ちじいさん」になれるのか。元銀行員として多くの経営者を見てきた菅井敏之氏は、「毎月新しい“金の卵を産むニワトリ”を持っている人は、預金などで純資産を持っている人より幸せです」と語る。
「銀行員時代、お金があるのに旅行もせず、ボロボロの家に住み、質素な暮らしをするシニアの顧客を大勢見てきました。つまり、たとえ1億円預金があっても、それを切り崩しながら老後を乗り切らなくてはいけないと思うと、人は不安でお金を使うことができないのです。逆に、預金は1000万円程度しかなくても、毎月新しいお金が入ってくる仕組みがあると、安心して使うことができます。この仕組み=金の卵を産むニワトリの代表的なものは3種類。1つは、自分のスキルや人脈を生かしてビジネスをすること。2つ目は家賃収入つきの不動産物件を持っておくこと。3つ目は、投資信託や株など配当金のある金融資産を持つこと」(菅井氏)
これらのニワトリは、元々お金持ちでなければ持てないものではなく、若いうちから準備をすれば、誰にでも実現可能なものだという。銀行からお金を借りるためにお金を貯めたり、自分のスキルを磨くために投資をしたり。老後を意識して現役時代を過ごしたかどうかが、『金持ちじいさん』とそうでない人との分かれ道なのだ。