皆で楽しくがモットー。皆で笑って解散、が理想やね

飲み会も6人以上となると、気配りの仕方が変わってくる。全員で会話するのは難しいので、数人が固まって話す形になるだろう。そこでプルデンシャル生命の村田さんは、全体で盛り上がるためのグッズや話題を仕込んでおくという。
プルデンシャル生命 村田生男さん

「開始5分で今日は契約取れないな、とわかるときもあるんです。でもせっかく会ったんだから楽しく。くすぐってでも笑ってもらいますよ!」と、類いまれなるサービス精神の持ち主の村田生男さん。日々お客との飲み会の予定で一杯だ。一体、どんな話術で相手を巻き込んでいくのか。

「初対面や付き合いの浅い相手で情報がない場合、まず自分の素性を語ります。生い立ちから、家族の話まで、ウソ偽りなく。そのうちに相手がどこかで話に入ってきたら、そこから聞き役になればいいんです」

村田さんの作法は自分を含めて、とにかく楽しむこと。ただし酔ってハッピーな空気を壊す行為はご法度。とりわけ慎むべきなのが、「吐く」と「脱ぐ」。それを許す雰囲気をつくっている時点で幹事として失格だ。事前に席次を工夫するなど配慮しておく。

宴会となると会費制も多いが、盛り上がっている終盤に請求されるとテンションが下がるもの。基本は会の冒頭で集金するが、できなかったときは立て替えておいて「今後またお会いするために、ワリカンにしましょう」と後から声をかける。たまに集金できないこともあるがそれはそれ、と笑う。

「お金にかかわらず、ああそういえば村田にはお世話になったなあ、といつか思いだしてもらえれば僕にとって十分意味がある。それがいずれ仕事につながることもあるのです」