【3人~5人編】接待の極意
▼極意その1:なにより早く! 席を立ってでも注文
ドリンクはテンポよく届くことが何よりも重要。「男性なら1杯目は生ビールでほぼ間違いない。揃ったらすぐ全員分、頼んでしまいます」。もちろん相手の好みがわかっていれば、それを基にオーダー。店員が来なければ自ら立って注文にいく。
▼極意その2:料理のオーダーはお勧めメニュー中心。女性には希望を聞く
料理の注文も主導権は自分。少人数ならお仕着せのコースよりアラカルトのほうが盛り上がる。店のキラーメニューと本日のお勧めを中心に注文すると、旬の食材や店の姿勢などが見えて話題が広がる。女性には注文の希望を聞いて、飲むペースなども配慮する。
▼極意その3:常に目配りを忘れず、相手の先を読んで行動
グラスは空いていないか、料理は足りているか……常に目線を投げて状況を把握。グラスが3分の1になったら相手の好みを把握しておいて、しれっと次をオーダーしておく。また、定期的に視線を合わせるのも重要。相手は見られていないと疎外感を持つ。
▼極意その4:積極的にネタを披露して皆を楽しませる
同じ取引条件であれば、面白い営業マンが選ばれるだろう。「お客様の芸者であれ」を心がける立野さんの得意技は、グラスにマイクをのせたエアピアノ弾き語り。トイレ戻りにトイレットペーパーで三角巾を作って「今、そこで転びました」も鉄板。
▼極意その5:飲み会ならではの“ホンネ”を聞いたら自分にメールしておく
酒が入れば相手の本音が飛び出すもの。対応が必要なものもあるので、自分も酔って忘れそうならトイレに行くタイミングなどで要点を自分あてにメールしておく。酔ったときに肉筆で手帳に書き込むと、読み返せないこともあるので注意。
▼極意その6:大量に注文はNG。“皿は空”もマナー
料理が残るのは自分の調整ミス。オーダー時に店員と適量か相談しながら食べきれるくらいの注文を目指そう。コース料理なら事前に「小食だから料理は3割カットで」「何品か抜いて質を上げて」など相談しておくと相手にも負担が少ない。