そして、宴会当日。幹事がもっとも意識したいのは、時間管理である。
「時間通りに始まって終わるのが一番気持ちのいい宴会。タイムマネジメント能力が問われます。乾杯、余興、締めの時間を自分の中で決めておきましょう」(研修インストラクター 篠原あかねさん)
宴会開始の20分前には店に入って、コースや席次などをチェック。開始時間になったら、少人数でなければ遅れてくる人がいてもまずはスタートする。時間通りに来た参加者のテンションが下がってしまうからだ。
始まったら、みんなが楽しんでいるか絶えず目配りを。大人数だと歓談の輪に入れず、ぽっかり一人になる人が必ずいるので、その人が周囲になじむためのアシストをしていく。
「初対面の人には料理の感想などを聞きながら、頃合いを見て近くの輪に話をふって、橋渡しするといいですね」(篠原さん)
会話のネタは星占いでも犬の話でも何でもいい。お互いの距離さえ縮まれば何でも話は弾んでくるものだ。また余興を促されたら、自信がなくても必ず何かやってみせるのが大事。慣れてきたら持ちネタをつくっておくといい。できる営業は、必ずネタを持っている。
宴会中、自分は飲まず食わずだと参加者に気を使わせる。相手のペースを追い越さない程度に楽しく飲み食いするのもマナーだろう。