悔いのない泳ぎを
経費については、この日の激励会に集まった人や支援団体などの寄付でおおくを賄っていく計画である。まさに応援する人々の善意の具現化といってもよい。その応援を力に変え、成田選手はリオに向かう。
北京パラリンピックで障がいによるクラスが変わって、リオパラリンピックも成田選手にとっては厳しい状況ではある。でも、闘志と挑戦意欲は衰えない。
「悔いのない泳ぎをしてきたい。決勝に残って、自分のベスト記録を出せたら、自分に対しては、一番の金メダルをあげられることになるのかなと思っています」
幾多の苦難を乗り越えてきた成田選手のひたむきな泳ぎは見る人の心を揺さぶる。「チーム成田」の挑戦もまた、おそらくスポーツファンやトレーナー、ドクターたちの励みとなろう。人生は希望に満ち満ちている。