【アメーバ式部門ミーティング】

「同じ目標に向かって会社を動かしている」という感覚を持つためにも、部門ミーティングは重要な意味を持つ。数字を読み上げるだけでなく、メンバーの心に訴えかけるのが稲盛式の特徴。

●実績の内容分析と前月の反省を語る
⇒採算表を通して、目標の達成状況や達成結果をフィードバック

●職場の課題・問題点についての提起・意見を吸い上げ、改善策を検討する
⇒現場担当者が困っていることなどを拾い上げること。小さなテーマが重要

●当月予定の内容と取り組み課題を示す
⇒数字を読み上げるだけでなく、リーダーの熱意をメンバーに伝えること
⇒何をどのようにすれば達成できるのかをできるだけ具体的に伝える
⇒目標を達成することが部門、ひいては会社に貢献するというイメージを全員が持てるように

●目指す自部門のビジョン・夢を語る
⇒自部門の存在意義や目指したい目標、姿を自らの言葉で語る

【家族会議の進め方】

家族会議は、単に家計の状況を把握するだけでなく、家族が今どんなことに取り組んでいるのかを知るいい機会。家族間のコミュニケーションの活性化の一助にも。

●家計簿や予算管理表を見ながら、目標の達成結果を家族に伝える
⇒日頃から、冷蔵庫などよく見える場所に予算管理表を貼ってもよい

●家計を管理するうえで困っていることや提案を妻(夫)から家族に伝える
⇒「みんなの携帯代が高いから、少し通話を控えてほしい」「お父さんのこづかいの前借りが困る」など、犯人探しにならないよう、でも具体的に話す

●今月どんなイベントや支出があるか、それをどう乗り越えるか方針を示す
⇒毎月話し合わない場合は、ライフプランシートを見ながら、年単位で「受験費用がかさむから、夏の旅行は国内にしよう」などと提案してもOK
⇒「受験のためにみんなで協力しよう」と、家族のイベントはあくまで「家族全員のイベント」だということをアピールする

●将来を予想しながらライフプランシートの記入
⇒「5年以内に頭金を貯めてマンションを購入」など、各自が目標を語る。子どもがいる場合は、入学金にいくらかかるかなど、子どもがわかるように説明する

ファイナンシャル・プランナー 藤川 太
相談実績1万5000件超。「家計の見直し相談センター」相談員。
(大高志帆=編集・構成)
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